ジーボのブログ

このブログはおもにジーボが読んできた絵本について紹介するものです。

絵本 日本昔話の「おにはそと!ふくはうち!」を紹介。軽率なことばがこどもを苦しめる。

 皆さんこんにちは。ジーボです。今回のお話は2016年発行、いもとようこさん文、絵の日本昔話「おにはそと!ふくはうち!」です。

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あらすじ

 むかし、まだたかい山におにがすんでいたころのことです。ひどいひでりがつづき、田んぼのいねがかれはじめていました。おふくのおかあさんは空を見上げてつぶやきました。「ああ、だれか雨をふらせておくれ!ふらせてくれたらわたしのかわいいおふくをよめにやってもいい!」そのこえをおにがききつけていいました。「いまいったことはほんとうか?雨をふらせたものにおふくをよめにやってもいい!というのは?」おふくのおかあさんはびっくりしましたが、おちついてこたえました。おふくのうちの田んぼだけでなく、村中の田んぼぜんぶに雨がふって、あきにはどの田んぼもどっさりいねがみのったらやくそくはまもると。「よし、わかった!」といっておには山へかえっていきました。

 しばらくすると雨がはげしくふりはじめ、村中の田んぼをうるおしていきました。いねもげん気をとりもどし、すくすくそだっていきます。そんないねを見ながらおふくのおかあさんはこの雨がほんとうにおにがふらせたものだったらどうしようとしんぱいでなりません。おふくのおかあさんはじぶんがいってしまったことをこうかいしました。あきになり、村中のいねはりっぱにみのり、大ほうさくになりました。

 ドン!ドン!ドン!とをたたくおとがします。やくそくどおりおふくをよめにもらいにきたおにでした。おふくのおかあさんはいそいでおふくのきもののそでになのはなのたねをいっぱい入れました。そして、「おふくや、よくおきき!このたねをすこしずつみちにおとしていくんだよ!はるになると金いろの花がさいてみちしるべになってくれる。この金いろの花をたどればうちにかえってこれるからね!」とおふくによくよくいいきかせました。おふくはおにに気づかれないようにみちにすこしずつたねをおとしていきました。

 おにのうちはたかいたかい山のてっぺんにありました。おふくはさびしい気もちをわすれようとあさからばんまではたらきつづけました。やがてゆきがふり、さむいふゆとなり、ゆきがとけてはるがやってきました。おふくはあさはやくおき、そとに出てみました。するとそとはまだまっくらだというのにきらきらと金いろにひかるすじが見えました。それはふもとまでつづいています。おふくはそれがおかあさんのいっていた金いろのなのはなだと気がつきました。そしておふくは金いろにかがやくみちをいちもくさんにはしりました。まてー!まてー!ふりむくとおにがおいかけてきます。おふくはうちまでたどりつくことができるでしょうか?…

 むかしからおには恐ろしい存在で人々から嫌われていました。お福のお母さんはまさかおにがお福を嫁に欲しいと言ってくるとは思ってもみなかったことでしょう。それ故、お話の中でもあるように軽率に言ってしまった自分のことばでお福が大変なめにあうことになったことを後悔しています。そのため何とかしてお福を助けたかったのでしょうね。おにからしてみれば約束を守ったのに逃げられてしまっては納得がいかないでしょう。ちょっぴり同情してしまいます。

 では、またの機会にお会いしましょう。